#014　不動産価格が上昇して相続税も増える？

不動産価格が上昇中!でも相続税の計算って、どうやるの?道路に値段がついている「路線価」の仕組み、基礎控除額の計算方法、そして二次相続まで考える重要性。都心に住むと相続税が高くなる理由とは。

涼しくなってきた10月。長崎さんが気になるのは、ニュースで頻繁に流れる不動産価格上昇のニュース。「めちゃくちゃ上がってきましたよね」「暮らせないんですけど」「引っ越せないです」。

大きく3つの要因:

「そうなるとやっぱ相続税も絶対上がってきますよね」と長崎さん。同じもの持ってても不動産価格が上がれば、将来想定される相続税の額も上がっちゃう。

現金、預貯金、有価証券、不動産…それぞれ計算根拠があって算定されていく。

面白いのは、マイホームの敷地について。実は土地に値段がついてるんじゃなくて、道路に値段がついているんです!

道路に値段がついていて、その値段×何平米という計算の仕方。都心とか便利なところであれば道路の値段(路線価)が高いので、保有資産の評価額が上がっていく。

だから都心に住むと相続税が高くなる。

3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

お父さん・お母さん・お子さん2人の家庭でお父さんが亡くなった場合:

お父さんが亡くなって、お母さんが全部相続した場合。その時は相続人が3人いるから基礎控除額4,800万円。

でも次にお母さんが亡くなった時には、相続人はお子さん2人だけ。基礎控除額が4,200万円まで減る。

もし4,800万円の財産があったとして、お母さんが1円も使わなかったら?二次相続の時には600万円が相続税の対象になっちゃう。

「聞かないとわからなかったです」と長崎さん。目の前の相続だけではなく、次の世代のことも考えておかないと損しちゃう。

不動産の時価が上がってると「うちみたいな家庭は普通のマイホームを持っているだけだから相続税なんて発生しない」と思ってたケースでも、思わぬところで相続税が発生する。

でも実は現金持ってない。どうするの?

原則:相続税の納税は現金で納める

手元に現金がない場合:

自宅を売却しないと納税ができない、というケースもあり得る。

どれくらい財産があるか把握しているのが誰か。例えばお父さんだとすれば、お父さんが「私は何もしないから私が死んだ後はみんなで勝手にやってくれよ」というよりは、ある程度管理した方がいい。

自宅売却しないと税金払えない、なんてことにならないように、事前に納税資金の準備をしていくことが大事。

こんな方におすすめ