相続税って現金で払わなきゃいけないの?土地はたくさんあるけど現金がない、そんな時はどうすれば?分納・物納という選択肢、生命保険の活用法、そして中小企業経営者が特に注意すべき理由とは。
ずっと気になってた質問
「もうずっと気になってたことが今日テーマです」と長崎さん。相続税って現金で払わなきゃいけないんですか?
答えは:税金は原則的に現金一括納付。クレジットカードはダメ。(消費税などは例外的にクレジット払いできるけど)
現金が用意できなかったらどうなる?
再開発エリアなどで、急に土地の地価がボーンと上がって相続税が発生するケースがある。でも現金を持っていない…。
そんな時の選択肢:
- 延納(分割納付):最大20年まで分割可能。ただし利子税がかかる
- 物納:現金の代わりに財産で納付。でも今はほとんど認められていない
バブル期は地価が乱高下して、土地を売却しても現金が準備できないケースがあった。その時期は物納も実際にあったけれど、現在は不動産が売却できる状態なので「売却して払ってください」となる。
納税資金の準備が大切
自宅の土地、収益が得られる駐車場、中小企業経営で自分の会社の株…ある程度相続財産はありそうなイメージだけど、現金が全然ない状態。
財産はあるけど現金がないという状態になると、延納(分割払い)という選択肢を取ることに。でも利子税がかかるので、なるべく現金で一括納付できるような対策を事前に準備していくことが大事。
生命保険が重要な理由
現金が手元に来るというのは、いろいろなものに払いやすい。だから生命保険は納税資金に使うための重要なツール。
でも充足率が問題。今入っている保険で足りるかどうかがわからない、というのが一番の課題。
まず「自分に万が一のことがあった時に相続税がいくらぐらい発生するのか」を知らないと、いくらぐらい生命保険入っておけばいいのかが算定できない。
生命保険は「揉め事の潤滑剤」にもなる
例:ご自宅はご長男に全部不動産が行っちゃった。お嬢様には現金を残してあげたい。でも何千万も現金残せない…そんな時、生命保険の形で残してあげるという方法も。
不動産の売却、いつ?どれを?
不動産を売却して一部現金化する場合、2つのポイント:
- いつ現金化するか(亡くなる前?後?)
- どれを売るか
例:本家は駅から遠くてすごく広い。駐車場とマンションは駅前の一等地。どっち売る?
当然、本家は取っておいてくださいって話なので、駅前の一等地を売らなきゃいけない。そうするとアパート収入で本家の固定資産税が払えてたのが、今度払えなくなったり…。
課税関係も変わってくるので、事前の計画が重要。
中小企業の経営者は特に注意
会社の株は現金化できない。だからこそ、生命保険とか現金納付についてより真剣に考える必要がある。1回準備すれば大丈夫、ということではない。遺言書も生命保険の内容も、生活環境が変わる中でその都度見直しが必要。
だからその時に相談相手がいるのがすごく大事。
こんな方におすすめ
- 土地はあるけど現金がない方
- 相続税の納税方法を知りたい方
- 生命保険の活用法を知りたい方
- 不動産売却のタイミングを考えている方
- 中小企業経営者の方

