「相続=お金持ちの話」ではない⁉
番組冒頭、長崎さんは正直な気持ちを吐露。
「相続って、正直まだまだ先の話って思ってました」
「お金持ちの人が気にすること、という印象がありました」と率直な声を寄せました。
これに対して曽根先生は、やさしくこう返します。
「それ、よくある勘違いなんです。実は相続税は関係なくても、
相続という行為そのものは、誰にでも訪れる家族の問題なんですよ」
専門家に「いつ」「何を」相談する?
相続が発生すると、遺産の分配や手続きだけでなく、
「税金」「不動産の名義変更」「遺言」などが関わってきます。
曽根先生はこう語ります。
「相続は税理士、司法書士、弁護士、行政書士など、いろんな専門家が関係します。
でも最初の相談窓口として、税理士が選ばれることが多いんです」
特に、「誰が相続人になるのか」「どんな財産があるのか」「相続税はかかるのか」といった
全体像の把握から始めたい方にとって、税理士は頼れる存在なのだといいます。
「うちは財産が少ないから大丈夫」と思っていませんか?
多くの人が、「うちは相続税なんて関係ない」と思っているそうですが、
実際には、申告をしないと特例が使えず、結果的に税金がかかるケースもあるといいます。
「税金がかからないと申告が不要は別問題なんです。
申告してはじめて税金がゼロになる特例もあるので、
知らずに損をするケースもあるんです」
亡くなる前の準備が、家族を守ることにつながる
相続の話は「亡くなった後」に始まると思いがちですが、
曽根先生は強調します。
「生前にどんな形で財産を持つかによって、税金が大きく変わることもあります。
たとえば現金で持っていると課税されるけれど、生命保険で受け取ると非課税枠がある。
同居しているだけで特例が使えることもあるんですよ」
生前の準備が、「お金」だけでなく「家族の関係性」を守ることにもつながる。
まさに、人生の大事な交差点で立ち止まるきっかけになる話でした。
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