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#32 いらない不動産、「とりあえず共有」は危険!

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新年度が近づき、長崎さんは断捨離を進めているそう。曽根先生も定期的に服を整理したいタイミングがあるそうです。繁忙期が終わったら、曽根先生も断捨離モードになるかも…?

そんな話から始まった今回は、「使わない不動産」がテーマ。

お母様が亡くなり、相続人は兄弟二人。財産には預金のほか、地方の誰も住んでいない土地、手入れが行き届かない田畑や山林が……。東京に住む兄弟には正直ピンと来ない。話がまとまらず「とりあえず共有にしよう」——実はこれが一番危険なんです。一体どうなったのでしょうか…?

相続の断捨離は難しい

新年度を前に断捨離をしている方も多いのでは。でも相続における不動産は「断捨離できない」のが悩みどころ。捨てたいのに捨てられない、そんな難しさがあります。

ケース:地方の不動産を相続した兄弟

お母様が亡くなり、相続人は長男と次男の二人。東京に住んでいます。

お母様の財産には預金もありましたが、問題は不動産。

  • 誰も住んでいない実家
  • 手入れが行き届いているか分からない田畑や山林

東京で長く住んでいる兄弟にとって、どんな管理が必要なのか想像もつきません。

とはいえ、空き家を放置すると「物騒だ」ですのでそのままにはできません。草が伸びっぱなしだと虫も寄ってくるし、放火の被害に遭う危険性もありますので、近所の方にも迷惑がかかります。

法律で決まっているわけではありませんが、やはり定期的な手入れは欠かせません。

兄弟の意見が対立

長男の主張:
「不動産を引き受けるなら、固定資産税も管理費もかかる。将来売っても二束三文かも。その分、現金の配分で調整してほしい」

次男の主張:
「兄貴は家をもらうんだから、こっちは現金を多くないと釣り合わない」

どちらの言い分も分かります。でも話がまとまらないと……

「とりあえず共有」は一番危険

話し合いがまとまらないとき、一番やりがちなのが「とりあえず共有にしておこう」という選択。

その場は丸く収まります。でも実際には何も決まっていない。問題を先送りにしただけで、将来の火種を抱え込むことになります。

共有のままだと、売却するにも活用するにも全員の合意が必要。兄弟の関係が悪化したり、次の世代に引き継がれると、さらに話がこじれます。

どうすればいいのか

選択肢1:売れるうちに売って現金化

不要な財産は売れるうちに売る。現金にすれば分けやすく、揉めにくくなります。

選択肢2:引き受ける人が管理コストを考慮した配分に

誰かが引き受けるなら、将来の管理コスト(草刈り・固定資産税など)を金額に置き換えて、現金の配分でバランスを取りましょう。

選択肢3:国に引き取ってもらう制度を活用

どうしても売れない、引き取り手もいない場合は「相続土地国庫帰属制度」で国に引き取ってもらう方法も。多少の費用はかかりますが、揉めごとの火種をなくせます。

まとめ:3つのポイント

  1. 不要な財産は売れるうちに売って「現金化」するのが一つの選択肢
  2. 誰かが引き受けるなら、将来の管理コストを金額に置き換えて配分でバランスを取る
  3. 売れない・引き取り手がいない場合は「相続土地国庫帰属制度」での処分も検討

「揉めない相続」が一番大事。多少費用を払ってでも不要な不動産を処分することで、家族関係を守れるなら、その方がいいという判断もあります。


こんな方におすすめ

  • 地方の実家や土地を相続する予定がある方
  • いらない不動産の処分に困っている方
  • 兄弟間で不動産の分け方が決まらない方
  • 「相続土地国庫帰属制度」について知りたい方