資産価値もない家を相続したくない!兄弟間で押し付け合い?欲しくて揉めるケース、いらなくて揉めるケース。空き家問題、固定資産税6倍のリスク、そして相続争いが起きる本当の理由とは。
友人の相談:いらない家を相続
長崎さんが相談を受けた方は、資産価値もない家を相続したくないのに兄弟間で話し合いになったそう。「揉める事例ってたくさんありそう」。
曽根先生の立場では、相続税の計算・申告書作成・納税アドバイスが法律で定められた業務。でも長く関与していると、法的なところまで行かない「お身内の中での揉め事」に遭遇することも。
揉めるパターンは2つ
- 欲しくて揉めるケース:都心型、現預金
- いらなくて押し付け合うケース:地方の土地
「どっちもありますね」と長崎さん。身近でもよく聞く話。
欲しくて揉めるケース
土地が一つしかない、でももらうお子さんは二人。どっちがもらうか?
じゃあ半分ずつにしましょう、となっても…一つの土地を平等に公平に二つに分けるのは難しい。平米数が全く同じでも、道路付けの良い悪い、南向き西向き、で揉める原因になる。
相続の注意点:事前準備が全て
「お元気なうちにその状況をきちんと把握して、方針をちゃんと決めておく」。
理想的なのは:
- 遺言書でまとめておく
- 家族会議で「長男に自宅を継いでほしい」と伝える
- 長女は相続財産が少なくなるから生命保険を準備してある、と説明
特例を受けるための事前準備
自宅を相続した場合、いろんな特例が受けられる。でも特例を受けるためには要件が必要。
例:同居してなきゃダメ。
だとすると「長男がこの自宅は相続してね」という思いがあるなら、相続対策として二世帯住宅にしておく、同居しておく、など特例が受けられる条件を揃えておく。
納税資金がないとせっかくの自宅も売却
これも過去の放送で言った通り。納税資金を生命保険などで準備しておくことが大切。
一番大事なのは:お父様の意思を皆さんに伝える
でもこれが「すごく難しい」。「俺が死んだ時はさ」みたいな話、なかなか切り出せない。
曽根先生のアドバイス:
- ご夫婦で話を始める
- お父様からお母様へ→お母様がフィルターを通してお子様に伝える
- エンディングノート(遺言書より柔軟)で思いを残す
相続争いが起きる最大の理由
「うちは兄弟仲良いから大丈夫」とお父様は言う。でも実際に相続が発生すると揉めるケースがある。なぜ?
曽根先生の答え:あげる人が亡くなっていることが最大のポイント。
お父様が生きていれば、兄弟喧嘩が始まったら「そんな喧嘩してるんだったらあげません」と言えばいい。じゃあ喧嘩しないで仲良く相談しよう、となる。
でも相続争いは、お父様がすでに亡くなっている。お父様の意思がわからないところで「私が欲しい」「私が欲しい」って喧嘩になる。
逆から言えば
あげる人の思いが亡くなった後も残っていれば、「お父さんは生前こう言ってたよ。じゃあ喧嘩しないでこういうふうに分けよう」となる。
だから専門家に一旦相談する方が話しやすいかも。
いらなくて揉めるケース:空き家問題
田舎で誰も住まない、空き家になるケース。「最近多いんじゃないでしょうか」と長崎さん。
地方だと、お子さんたちが東京など都会に出てきてしまっていて、お父様お母様に万が一のことがあると、そのまま実家が空き家に。
各市区町村で空き家バンク制度があるので、そういうケースに当たりそうだったら事前に役所に相談を。
固定資産税6倍のリスク
住居用の家は固定資産税が優遇されている。最大6分の1まで軽減される制度がある。「自分が住んでる家なんだから、そんなにたくさん固定資産税払ったら」という配慮。
でも空き家だと、別荘だと、自分は日常的に住んでいないので固定資産税が高くなる可能性がある。
実家が空き家になると、固定資産税が最大6倍にバーンってなる場合も。
その他の空き家問題
- 境界が明確じゃない
- 測量してみたら登記簿の面積と違った
- 賃貸に出しても家賃がつかない、入ってくれる人がいない
- 建て直しができない土地(取り壊したらもう建てられない)
- 建物が傷む
- 防犯上も良くない
社会問題になっているので、事前に準備を。
こんな方におすすめ
- 相続で揉めたくない方
- 空き家を抱えている方
- 地方に実家がある方
- 固定資産税の仕組みを知りたい方
- 兄弟間での話し合い方を知りたい方

